
日本の住宅は中古物件に対しては更地にして他の用地にしてしまったり、買い手がつかないままストック住宅(売りに出ている中古物件の事です)となっています。ストック住宅は既に総世帯数よりも多く、政府側では中古物件市場を税制面で優遇しようとしたり市場の活性化させ、新築物件に対しては長寿命化住宅を推奨しています。
これに伴い、建築業界も単なる中古物件の傷んだ部分を新築当時の状態にまで回復させる目的の「リフォーム」から、時代に沿った機能や意匠性などを反映した工事「リノベーション」「リノベーション・リフォーム」の需要拡大が見込まれるようになります。住宅のビルド&スクラップという消費文化から変わりつつあると言えるでしょう。
ただ、日本の古い木造住宅は、住宅の施工品質よりも量を求められていた時代にあった事もあり基礎部分や柱、梁といった建物を支える構造部分の老朽化が激しく、リノベーションの話になるとたいてい補強工事から入る事が予想され、コスト増は不可避なものになると思います。ストック住宅の流通強化には、こういったリノベーションに掛かる経費を後押ししてくれる政策がないと難しいかもしれませんね。。
また、日本国内では古くなった家を骨組みにまでして、その時代に求められる機能を反映した修繕工事を行う事はあまりなかったと思います(賃貸物件であれば投資という意味で行われる事はありますが)。
例えば親から特にメンテナンスをする事なく引き継いだ住宅であれば、既に築30年をとうに超えているような物件である事も多く、木造住宅だと物理的な耐用年数(もう木材が朽ちてしまって穴があくような状態、最終的には住めなくなる)に達している事も少なくありません。そうなれば補強工事などは行わずに一度解体してしまい、更地にして建て替えた方が良いという事になります。
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